Brugada症候群
突然死が社会的問題となり久しくなりますが、心臓突然死の70〜80%は、「心室細動」と考えられています。
誰にでも扱える自動体外式徐細動器(AED)が普及しつつあり、喜ばしいことです。
心室細動の原因としては、
A.心筋梗塞や心筋症等、心臓に器質的基礎疾患のある場合
B.基礎疾患が不明な場合
があります。
基礎疾患の不明なものとして、
1) QT延長症候群
2) Brugada症候群
が問題になっています。
Brugada症候群は、安静時心電図で、右脚ブロック及びV1〜V3のST上昇を呈するもので、時に心室細動とな
り、突然死をきたすものです。
1992年、Brugada等は、失神発作を繰り返す8例の患者に、非発作時の心電図上、共通する所見のあることに
気付き、発表しました。
@ 右脚ブロック
A 右側胸部誘導(V1〜V3)におけるST上昇
B 正常QTc間隔
2002年、Brugada 心電図の診断基準(右側胸部誘導V1〜V3)が作成されました(コンセンサスレポート)。
1)TypeT @ coved 型のST上昇
A J wave ≧2mm
B ST上昇 ≧2mm
2)TypeU @ saddle-back 型のST上昇
A J wave ≧2mm
B ST上昇 ≧1mm
3)TypeV @ saddle-back 型のST上昇
A J wave ≧2mm
B ST上昇 <1mm
南山堂「心電図と不整脈の手引き」より
<症例1> 71才男性 Brugada 症候群様心電図
糖尿病・脳梗塞症、右大腿骨頸部骨折術後のリハビリの目的で、療養型病院に入院
した患者さんの心電図です。完全右脚ブロックで、V2〜V3誘導で saddle-back型の
ST上昇を認めます。失神発作の既往は、はっきりしません。
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